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CGの可能性が広がるNeRF(ナーフ)がもたらす新たなビジュアルエクスペリエンス

2023.06.09

#3DCG
CGの可能性が広がるNeRF(ナーフ)がもたらす新たなビジュアルエクスペリエンス

簡単に3DVR体験ができるNeRF(ナーフ)という手法をご存知ですか?

「NeRF(ナーフ)」とは、AIを活用して複数の角度から撮影された画像や映像データをもとに、3Dシーンを生成する技術です。近年、AI技術の急速な発展とともに、視覚表現や映像制作の分野で注目を集めており、大手ハンバーガーチェーンもNeRFを取り入れたCMを発表し、話題になりました。
 
NeRFの魅力は、これまでの3D CGやVRとは異なる独自のアプローチで、限られた撮影データからリアルな立体空間を再現できる点です。この技術により、VRやARの表現がより手軽に体験できるだけでなく、広告やエンターテインメント、さらには教育や不動産業界など、さまざまな分野での活用が期待されています。

 

実弊社エントランスをNeRFで撮影してみました。

実際に、弊社エントランスの3DシーンをNeRFで試験的に撮影してみました。わずか15分ほどの撮影で、あらゆる角度から楽しめる3D映像が完成しました。精度にはまだ改善の余地があり、ディテールが少し粗い部分も見受けられますが、この短時間でここまでの立体表現が実現できました。
 
NeRFは、見る人にインパクトを与える新しい表現方法として、SNSなどでのプロモーションとして活用できるなども大きな可能性を秘めています。通常の撮影では再現できない視点の切り替えや、アングルの自由度があり、これまでにないクリエイティブな体験を提供することができます。企業のPR動画や製品紹介、イベント映像においても新たな価値を提供できるでしょう。
 

NeRFの未来と課題は?

とはいえ、NeRF技術はまだ発展段階であり、シーン生成の精度や使いどころの選定には課題も存在します。
例えば、現状では複雑な動きや極端な光の変化に対応しづらい部分があり、安定した品質を得るためのさらなる技術向上が求められています。しかし、NeRFは急速に進化している分野の一つであり、今後数年で精度や品質が大幅に向上する可能性が高いと考えられています。
 
従来の360°VRやフォトグラメトリとは異なるアプローチを取るこの技術は、新たな視覚体験を生み出すポテンシャルが非常に高く、特に芸術的な表現や観光・教育分野での活用が期待されています。弊社でも、今後はNeRFの特性を活かし、芸術作品や文化財を題材にした撮影プロジェクトを検討しており、この技術の可能性をさらに探求していく予定です。

今後も当ブログでは、最新の技術や活用事例をわかりやすくご紹介していきます。
NeRF(ナーフ)についてさらに深く知りたい方は、以下の記事もぜひご覧ください。

アートとAIの融合:革新的な映像体験の誕生

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